1. 今回は「絶対の法則」 のお話です。
昨年公開されたアメリカ映画に「アルマゲドン」があります。小惑星が地球に衝突することが必至となります。突撃部隊が幾多の困難を乗り越えて小惑星に着陸してみると着陸地点は鉄鉱石の真上、穴を掘削することが不可能に近く、一同は絶望感に包まれます。そのような時、誰ともなく出た言葉は「俺たちは一度として失敗したことはない。今度も絶対うまくいく！！」という力強い雄叫びでした。シャフトが折れたりと散々な目にあいますが、最後には小惑星を爆破し、地球を救うことができました。
また、シドニーオリンピックの柔道選手が、亡き母に誓って「絶対に金メダルを取る。」と言い続けて、果たせるかな、金メダルを取ったことも記憶に新しいところです。
2. 私は、長年の弁護士生活でこの「絶対」という言葉を使って難局を切り抜けてきた方を何人も見てきましたが、私自身もある難しい登記で登記官に「この登記は絶対に通す」と言い続けて終に難しい登記を通したという経験があります。
3．「絶対」という言葉を使い目的を達成することを私は「絶対の法則」と呼んでいます。
4. そして、「絶対の法則」が機能する理由を私はこう考えています。私はクリスチャンではありませんが、新約聖書に出てくるキリストの言葉「だれでも物事が達成されたものとして心から信ずるならばどのようなことでも実現する。」にあるように、100％実現を心の中で信ずることができれば物事はそのとおり実現できるし、余念なく、そして、反復・継続して「絶対」と言い続ける事は自らの心を100％確信の状態にもってゆく手段と考えています。
5. 「絶対の法則」の簡単な実験としては、なかなか繋がらないインターネットや電話に向かって、「絶対繋がる。」と言い続け、確信に至るまでになると、繋がるということがあります。
6． さて、この絶対の法則を使って難局を切り抜けた人がその後、失敗することがあります。ある不動産を格安で手に入れ、出ないはずのローンまで出た、しかし数年してローンが払えず競売になったというような例です。これはツキが落ちたと考えるべきでしょうか。
このような場合は、よく話を聞いてみると、その後、税金を誤魔化していたなど「幸運の女神」に対する何らかの不誠実な行為があったことがわかります。
７． こうして考えてみると、会社発展のためには、「実現に向けての積極的姿勢」におとらず「誠を尽くすこと」が大切であることが理解されてくると思います。
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