米川耕一法律事務所

情熱をかき立てるもの 

  2002年2月1日 代表弁護士 米川 耕一
1. 今回は、「情熱をかきたてるもの」です。
 親しい若手シェフに御馳走をしたところ、「僕は米川さんが楽しそうに食事している顔を想像すると料理を作ることに喜びを感じます。」と言われたことがあります。

 また、心臓外科の世界的権威の先生と話をする機会がありましたが、その教授は「患者さんの喜ぶ姿を見るのが嬉しくて医者をやっています。」とおっしゃいました。


2.昨今の厳しい経済状況から「会社を継続すべきかどうか迷っています。」というような相談を受けることが増えてきています。

 私は、このような相談を受けるたびに上述のシェフや心臓外科医の話を思い出します。


3.毎月の支払が大変でも、情熱をかきたてるものがあれば、なんとかして経営を続ける方向で考えるべきでしょう。

そのためには、保険契約の見直し、賃貸料の値下げ交渉、銀行との交渉、特定調停などの利用といった技術的方法を専門家の意見を聞いて検討することから始めます。


4.次に、自分が情熱を感じて行動に出た場合どのような結果になるかを想像します。

 冒頭のシェフの例で言えば、顧客は楽しい食事をした結果、元気いっぱい、明るい気持ちで仕事に取り組むようになります。

 その結果、その会社は発展し、その会社の従業員は幸せになり、その家族もまた幸せになってゆくことをイメージするのです。

 あたかも、池にひとつの石を落とし、その波紋が広がってゆくように、幸せの連鎖を自分の情熱的行動が引き起こしていることを想像するのです。


5.このように想像すると自分の情熱的行為は目前の人に止まらず、広く社会のために貢献できるのだという認識をもつことができます。


 人間は人の役に立っているという認識を持つことが出来れば「よし、頑張ろう!」とますます張り切るものです。

 その結果、ますます情熱がかき立てられ仕事に積極的に立ち向かうことができるようになります。


6.技術的な現状打開の方法と、想像力という人間固有の知的財産をうまく使って、そして夢を持って会社経営に当たってみてください。


             以 上



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