米川耕一法律事務所
円滑な人間関係・言葉の一工夫 

円滑な人間関係   

2002年5月24日 代表弁護士 米川 耕一

 1. 今回は、「円滑な人間関係〜言葉の一工夫」です。

 言葉は、主として、情報を伝達する手段ですが、コンピューターのように機械的に使ってしまっては人間関係を損なってしまいます。


2. そこで、人間関係を円滑にする言葉のヒントをお伝えしたいと思います。


3. まずは、「ね」です。

 標準語の語尾はとかく言い切り、断定の印象を与えます。
 
 丁寧に「・・・してください。」と言ったつもりでも、例えば緊張して言うと語尾が強くなって押しつけるような印象を与えてしまいます。 

 「・・・してください!」という感じです。
  そこで語尾に「ね」を付けます。

  「・・・してくださいね。」として、「ね」を弱く発音します。

  これだけでずいぶんと柔らかくなるものです。

  ただし、多用すると効果は薄れますのでタイミングが重要です。


4. 次は、語尾を延ばす方法です。

 ストレートに言ってしまっては相手方の気分を損ねてしまいそうな場合にセンテンスの語尾を延ばします。

 例えば、「困りましたねーーーー」となります。

 これは、語尾を延ばすことによって自然と腹式呼吸で話すことになり、こちらのリラックスした姿勢に先方も自然にリラックスすることで両者の関係を円滑にするものです。

 ただ、これも多用すると、「忙しいのになにをのんびり言っているんだ。」と反発をくう場合もあるので注意が必要です。


 5. 次に、枕詞を付ける方法です。

 いきなり本題に入らずに無関係のことから話を始めます。

 例えば、「いつも迅速に処理していただいて感謝しています。」と嘘でもいいので先方をもちあげます。

 その後に「しかし」ではなく「そして」のように前後のセンテンスが対立しないような接続詞を使って繋げます。

 これによって、前のセンテンスによって聞き手が得た好印象が後のセンテンスに引き継がれ、円満な話ができるのです。

 これも多用しないように注意すべきことは前述のとおりです。


6.以上は円滑な人間関係を作る為のヒントですが、その基礎には誠実な人間性を自ら持ち続けるように研鑽を積み続けなければならないことは言うまでもありませんし、しっかりと相手の目(正確には目の背後にある先方の本質的パーソナリティ)を見て話すことも大切です。
          

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