米川耕一法律事務所
愛の欠如の連鎖
  愛の欠如の連鎖→新しい道へ     

 2003年7月4日 代表弁護士 米川 耕一


昨今の嬰児虐待などの記事を見ますと、胸が痛み、普通に育てられたことだけでも親に感謝したい気持ちになります。


虐待する親は、自らの幼少期に、その親に虐待されたりして、幸せな育て方をされなかった経験を持っていることが多いのです。

その親もまた・・・・・。


つまり、愛を十分受け得ないで育てられる子供は、愛の欠如した連鎖のひとこまであるわけです。


愛情深く育てられた子供は視野が広くなり、相手の立場を理解しやすくなり、従って、紛争に巻き込まれにくくなりますが、愛を欠いて育てられた子供は、ものの見方が一面的となり、相手方が自分に対して攻撃的に写り、過度に防御的になる結果、紛争を引き起こしやすくなります。


夫婦関係で考えてみますと、愛を欠いて育てられた者同士は、相手方を攻撃的に見る結果、軋轢が生じやすくなります。


離婚紛争は、実は、当人同士の問題ではなく、愛の欠けた連鎖間の紛争であるわけです。


愛の欠けた連鎖を断ち切ることは容易ではないでしょう。


何代にも渉る連鎖を相手にするに等しいからです。


しかしながら、ひとつだけ効果的な方法があります。


それは、相手をやみくもに非難するのではなく、相手の良い点を積極的に拾い上げてみることです。


もともと、一緒になったときはなにかしら良い点に引かれたわけです。


それが、視野が狭くなることによって、良い点が見えなくなってしまっているのです。


意識的に、良い点をノートに書くなどしてカウントしてみてください。


相手に対する憎悪感が減退すること間違いありません。


もちろん、ふたりにとって、婚姻を継続することばかりがよいこととは言えません。以上の方法で相手に対する心を開き、それでも離婚が正しいと思えば、円満な話し合いで、新しい道へ歩みだすことを第一の目標とすべきなのです。


以上は、解雇問題についても全く同じように当てはまります。労働者を解雇する場合は、解雇は、その従業員にとって、よりふさわしい道に進むためのステップであると認識できるような解雇の仕方を経営者は工夫しなければなりません。

                              以 上
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