離婚と弁護士の役割
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144 (楽しい人生への道しるべ)
離婚と弁護士の役割
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代表弁護士 米川耕一 平成18年1月14日
1.今回(144号)は、「離婚と弁護士の役割」です。
離婚調停や離婚訴訟において、弁護士が行うことは、如何に相手方の「悪事」を暴き出して、責任をあぶり出すかということが伝統的でした。
2.このやり方を深層心理の理論から検討してみましょう。
相手の悪事を書き連ねる書面を裁判所に出さなければなりませんから、書面を作るとき、あるいは、打ち合わせのときなど、必然的に、当事者の頭の中は「不誠実だ」「裏切った」「暴力」「だらしない」などマイナスの言葉で満たされてしまっています。
そして、潜在意識は、主語を認識しません。つまり、知らず知らずのうちに、自分で自分を暗い方向へ洗脳してしまっているわけです。
思考や言葉が、将来の現実を作って行くわけですから、仮に離婚訴訟で勝訴したとしても、自分の将来が暗くなることに御本人は気付いていません。恐ろしいことです。
3.離婚案件を担当する弁護士としては、調停や訴訟が「両当事者の明るい将来へのプロセス」という確固たる認識を持って、手続を進めるべきなのです。
キリスト教的に言えば「愛」、仏教的に言えば「慈悲」の気持ちを中心に据えなければなりません。
もちろん、このことは、相手方に不当に譲歩したり、相手方を甘やかすことではありません。
厳しく、断罪することもありますが、それでも、心の中心には、慈愛の気持ちを持たなければいけないということなのです。
4.私は、多数の離婚案件を担当してきました。
ほとんどの当事者は、将来に対する不安などから、病気になるほど悩みます。本当に気の毒と思います。
必要な場合、私は、催眠などの心理テクニックを駆使して、離婚手続中でも、クライアントの方々が、心安らかに過ごせるように支援します。
手前味噌で恐縮ですが、当事務所が担当した離婚案件で離婚された方々は、その後、皆さん、もっともっと幸せになられています。
5.離婚案件のように、当事者の「人格」が関与してくる場合には、法律学と心理学、双方を使った解決が不可欠と私は考えています。
以 上
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