米川耕一法律事務所
2001年8月13日代表弁護士 米川 耕一
1. 今回は「神の声、はたまた、悪魔の声」です。10年程前の話ですが、ある方がお隣との折り合いが悪く、引っ越しする事に決めて、低額の予算で良い一戸建てを探していたところ、「ピーン」とくる理想的な掘り出し物が出てきたので「渡りに船と」ばかりその物件を購入したところ、トイレはつまる、ネズミは出るでひどい目にあったという相談がありました。
「求めよ、さらば与えられん。」のようにしていたところが、このようにひどい目にあったということは少なからず聞くところです。
2. 一方、私自身の経験ですが、司法試験の論文の上手な書き方が分からず考え込んでいたところ、受験雑誌に「これだ!!」とピーンと来る通信教育があって、それを受講して急速に実力がつき、試験に無事合格したという良い例もあります。
3. 同じように「ピーン」と来る場合でも、良い結果と悪い結果があるのはなぜでしょうか。そして、それを見分けるにはどうしたらよいでしょうか。
4. これはラジオの選局に大変良く似ています。情報をキャッチするためにアンテナを張っているだけではだめで、適切な同調をさせなければならないわけです。
5. 適切な同調ができれば「神様の導きの声」を聞けますが、同調がうまくできなければ「悪魔の騙しの声」を聞いてしまうことになりますし、「悪魔の声」とは分からずに信じてしまうと大変な結果になりかねません。
6 では、「神様の声」だけを聞くにはどうしたらよいかといいますと、受信装置、すなわち、自分の心の持ち様を整えればよいのです。
7. 具体的には次のようにします。
(1)心を内をきれいに掃除する。冒頭の例の場合は、相談者は、隣人との確執から隣人に対して少なからず憎悪の気持ちを持っていました。この気持ちを捨てて、憎しみから引っ越すのではなく、他の良い事情、例えば、手狭になったからなどという理由から引っ越すと決めつけます。これは一種の心のトレーニングです。
(2)心をリラックスさせて出来る限りいつも平和な状態にする。
(3)これらを踏まえて、求める対象を具体的・明確する。
(4)「神様の声しか聞こえない」と心から信じる。
8. なお、三回以上、強く警告する人がいたらその情報はよくないと判断します。これもひとつの安全装置です。
以 上
神の声悪魔の声