米川耕一法律事務所
エモーショナル・ワーク
  エモーショナル・ワーク by Happy Rabbit   募る想い(3)

 2003年7月4日 代表弁護士 米川 耕一


今回は「募る想い(3)〜エモーショナル・ワークby Happy Rabbit」です。


「募る想い」は、シリーズになってしまうのではないだろうか、と思われるほどお問い合わせが多いのですが、考えてみれば、愛する人に対する切ない気持ち、やるせない気持ちは、昔から多くの文学作品の素材となってきたわけですから、当然と言えば当然でしょう。


前2回の方法でも、まだ、切ない想いを振り切れないという人の為の第3弾です。


これまでの2回は、いずれも理性で感情を押さえ込もうとしたものでした。


これらの方法は、感情の強い人には向かないかもしれません。


強烈な感情は、一時的ではあっても、理性など吹き飛ばしてしまうからです。


そのような人にとって、感情を抑え、または、変容させるには感情をもってあたる方がよいでしょうし、また、無理に押さえつけること自体を止めた方がよいでしょう。


そこで、自分の感情をいとおしみ、その感情を育ててみます。


寝ても覚めても、道を歩きながら、仕事中でも、お風呂のなかでも、夢のなかでも、「○○さん。○○さん。愛している。心の底から。」「○○さん。好きです。大好きです。」などと情感を込めて繰り返します(人のいる場所では口ずさむか、心の中で。)。


これから先が重要です。


気持ちが十分に高まったと思ったら、相手が眼前にいるようにイメージします。


そのイメージは、あなたが抱いている彼女、彼の理想像をぶち壊すようなイメージです。


例えば、対象が誠実な男性でしたら、彼が、酒場でコップ酒を一気飲みしながら、大声でわめき、タバコをプカプカさせ、おまけに覚醒剤を打っているようなイメージをします。


対象が清純な女性でしたら、服の胸元を大胆に開け、タバコを二本いっぺんに口にくわえて、だらしなく、大声でわめいているような映像です。


イメージは大袈裟なほど良いですし、多彩なイメージも面白いでしょう。


これらは、全て、感情の世界のストーリーです。


感情を無理に殺そうとせず、感情を逆手にとったわけです。


現実の夫婦関係でも、結婚してみたら幻滅し、離婚を考えるようになるわけことが多いのですから、叙上のエモーショナル・ワークに実効性が大きいことが御理解いただけることでしょう。

                              以 上
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