2003年8月21日 代表弁護士 米川 耕一
今回(73号)は「必殺金策法」です。
本シリーズでは悩みの解消法、ものごとの見方などの心の問題を掘り下げていますが、「そんなことを言っていられない。月末までに○○○○円必要だ。何とかしてくれ。」のような切実な叫びにはあまりお答えして参りませんでした。
今回は、期限に迫られた方向けの「必殺金策法」をお伝えしたいと思います。
○○○○円が必要だと考えたときに、立ち止まって「本当にその金額が必要なのだろうか。」と再度考えてみてください。
支払が延ばせる債務、例えば、税、買掛金のうち仕入れに影響しないもの、今後借り入れをしない銀行債務などは交渉して支払期日を延ばしたり、分割払いにすることができるものが意外と多いものです。
このような債務は当面支払わないようし、最低必要な金額を確定します。
売掛金などのうち、回収を早められるものは「売上が大幅に伸びて、支払も多いので支払日を繰り上げてくれませんか。」などと言って、回収を急ぎます(嘘も方便。)。
ここで肝心なことは、その言葉が「本当だ。」と信じることです。
「嘘」とは決して思ってはいけません。
その上で、まず家の中(特に玄関)を徹底的にきれいにします。
そして、「神頼み」。
「神頼み」は、苦しい時ほど心がこもって叶えられやすいのです。
男性でしたら「女」になりなさい。
感情をもろに出して、神社などでお願いします。
声に出す。
泣く。
叫ぶ。
髪振り乱す。
狂乱する。
感情のままに。
これを連日続けます。
私の例をあげましょう。
業務拡張の結果、お金に本当に困ったとき、私は、自宅から1時間かかるあるお寺にわざわざ毎朝参拝し、それから事務所に行きました。
通勤時間は1時間40分となりました。「神様、このままでは、皆のボーナスが払えない。お金を。お金を。なんとか!」などと必死でした。
10日間くらい毎日行きました。
一回のお賽銭は一万円です。
朝早すぎて寺門が開いていないときは門前で封筒に匿名で一万円をいれ、お寺の郵便受けに入れ、門の外から心を込めてお祈りをしました。
貯金は底をつきました。
しかし、そこで開き直りました。
人間的努力の後、この「手放すこと」が大切です。
やがて、お金も仕事も回転しだし、危機を脱却できました。
教訓:死んだつもりになって努力を尽くし抜く。
そして、手放す。まさに「万策尽きて、神現る。」です。
以 上
(次)
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