94号
2004年2月5日 代表弁護士 米川 耕一
1.今回(94号)は、「それも人生さ。」です。
何年も前のことですが、異性にいいように弄ばれて、お金を騙し取られたという方が相談に見えました。
2.表面上は冷静ですが、その方の周りには怒りのエネルギーがオーラのように漂っているのが見えました。
騙し取られたお金の回収可能性はゼロでしょう。それでも、許せないので痛めつけたいとのこと。
3.私は、法律的に回収できることは不可能であろうこと、むしろ、回収できないことによる心の葛藤がさらにあなたを苦しめるでしょうとアドバイスしましたが、その方は、「それによって私がもっと苦しんでも、それはそれで人生です。」とおっしゃいました。
誠に残念なことでしたが、私は、その言葉を聞いて相談をうち切りました。
4.仕事においてチャレンジを続け、その結果、社会的には人生の敗残者とされても、チャレンジを続け、命を燃焼しきった人は、決して敗残者ではありません。
闘いのプロセス自体にも大きな意義があるからです。
しかし、損害金の回収などという後ろ向きの行動でより深い痛手を負うことは決して意義のあることではありません。
後ろ向きの行動をせざるを得ないときには、他にもっと建設的、積極的で、ワクワクするような行動目標を探すべきです。
そうすれば自然と後ろ向きの行動に関心が無くなります。
5.そして、最後にひとつ。
潜在意識へのインプット能力が高いと私がカウンセリングで申し上げた方の願望は、例え、険しい山に登るようなプロセスを経ても、全て実現されます。
このような方は、プロセスで命を力強く燃焼させ、そして、結果も大満足と、最高の人生を送ることが出来るのです。
以 上
(次)
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