朝の通学路。
小中学生、サラリーマンなど多くの人が駅へ向かう。
小学校4年生くらいの女の子、ひとり、下を向いて歩いている。
深い悩みを抱えていると察す。
話しかけることは、背後にありうる親から、邪推されることもあるので、しない。
彼女の前に一人歩きしながら、彼女の悩みを推察し、勝手に独り言を言う。
しばらく経つと、背後の彼女から、「ウン、ウン」という相づちが聞こえ始めた。
「ウン、ウン」は、次第に強くなり、大きくなった。
しばらく歩くと、横断歩道。私は直線、彼女は左に別れる。
左に先行した彼女。
笑顔で、「ありがとうございます! 分かりました。」と、ご挨拶。
私も笑顔を返した。