米川耕一エッセイ もっと幸せに!

2010/07/14 米川耕一エッセイ もっと幸せに!

207号 癒しの風景

今回(207号)は、「癒しの風景」です。
ようこそ オアシスへ
お金 健康 離婚 裁判 いろいろな問題がおありかもしれません
そんなときのために こんな催眠技法を 使うこともあります(面談したり、文章を書きます。)

いま あなたのこころが どこにあるかはわかりません
あるいは フランスの湖の 前に たたずんでいらっしゃるかもしれませんね
湖は静かに横たわり 頬には涼やかなそよ風 微かな冷気が 緑の香り

右には緑豊かな山があります そっと見上げると その頂上には 素敵なリゾートホテルが
壁は何色でしょうか 屋根は何色ですか

あなたのこころは その世界最高峰のホテルへと惹かれてゆくかもしれません
あなたの右をみると ホテルの門があります たったひとつの門
その門をとおらなければ あこがれのホテルには行けません

惹かれるあなた 行ってみたいでしょうね
では その門をくぐってみましょうか

不思議な門
門を入ると すぐに 雑草や木々があなたの道をふさぐほど茂っています
かきわけ かきわけ 進みます あこがれのホテルですから
ゆっくり かきわけ かきわけ
手に小さな傷ができるかもしれません かまわず進みます

やっと 繁みは過ぎました
すると 今度は 深い川です 水がゴーゴーと音を立てながら流れています
吊り橋がかかっています
その吊り橋 板は古く ゆさゆさ揺れて 危険に見えます
あなたは 進まなければならないでしょう ホテルに行くと決めたのですから
ロープをつかみ 振り落とされそうになりながらも 少しずつ進みます
やがて 川を渡り終えることができました

さて 次に出てきたのは 急な坂です 地面が濡れていて危険です
慎重に慎重に 一歩ずつ進んでゆきます 息が荒くなります
ふー 疲れた
最後の一歩を終えると そこには美しい芝の庭
奥に あこがれのホテルがあります

ゆっくり進みます エントランスには支配人が待っていてくれました
「ボンジュール!」
「こんにちは」
ホテルに入ります 広間が広がり 奥は透明のガラス
奥まで行きます
すると 眼下に あの美しい湖が広がっているではありませんか
美しく 静かに 気品をもって

あなたが しばし 湖に見とれていると やがて日は落ち 
少しずつ星々が 優しい姿を現し始めました

そして にっこり微笑むかのように 満月が姿を現しました
湖は月の光を受け 微笑み返すようです

ゆっくり 静かに 振り返ってみましょうか わたしたちの人生を
いろいろ苦難はあったかもしれません
その苦難に じっと耐え それを克服しようと努力し
傷を負いながらも 切り抜けてきた
そんな あなたが 今 ここにいるのではないでしょうか

今の苦労も いつか微笑みながら振り返ることができるでしょう

湖 山 星 月 ホテル そして あなた
すべてを見守る 静かな存在
やがて そんな存在を実感する日が来るかもしれませんね・・・

© 米川総合法律事務所