なぜ、後から・・・
なぜ、後から後から、苦労が押し寄せてくるか
128号
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代表弁護士 米川耕一 平成17年6月29日
1.今回(128号)は、「なぜ、後から後から、苦労が押し寄せてくるか。」です。
経営者でしたら、皆さんが経験されているでしょうが、努力を重ねて業績を伸ばしたと安心したら、また、業績が悪化して苦労が始まる。それを何とか乗り越えると、また、苦労が始まる。安堵感と苦労の果てしない連続。まさに、人生はあざなえる縄のごとしです。嫌になってしまいますね。
2.かつて、私も、この問題を相当考えさせられました。
私自身、大学で心理学を研究しましたので、心の面からアプローチしました。あるとき「そうか!」と気付きました。
私達は、子どもの頃から、ヒーローを求めています。
そして、自分がヒーローになることができようものなら、「最高!」となります。あるいは、吹きすさぶ風雨に傘を斜めにさして耐えながら歩む自分の姿を想像して、「美しい!」と感じます。
私自身、小学校三年生の頃、嵐の中を吹き飛ばされそうになりながら学校に行ったとき、「この嵐の中を突き進むのはカッコいい!」と思った記憶があります。相手は、自然ですが、一種の「ヒーロー感覚」です。
3.さて、よく考えてみましょう。
「ヒーロー」には、必ず、強力な敵役(かたきやく)が不可欠です。
こうしてみると、私達は、潜在的に、しかも、いつも、「敵役」を必要としてきたし、今もそうなのです。
かつては、風雨であったものが、経営上の苦労、お金の苦労、病気の苦労などとして、立ちはだかってくるのです。
そして、これらの苦労は、私達の潜在的な願望が引き寄せた結果だったのです。
4.そうは言っても「ヒーロー願望」をなくすことは難しいでしょう。
また、苦労の全くない人生は退屈で、それ自体、苦労ではないでしょうか。
こんなふうに私は考えます。
「多少の苦労は、むしろ、ヒーローとなるチャンスと認識して、楽しむようにしたらよいのではないでしょうか。」。
(お知らせ)
本年10月に弁護士が3人増え、当事務所は弁護士8名態勢となります。
事務所規模を拡大することが社会的使命と考え、今後も事務所規模を拡大してゆきますので、このたび、「米川総合法律事務所」と名称を変更いたしました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
以 上
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