米川耕一法律事務所

矛盾が幸福を妨げる

 もっと幸せに! 135 (楽しい人生への道しるべ)
 矛盾が幸福を妨げる
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 代表弁護士 米川耕一 平成17年10月29日

1.今回(135号)は、「矛盾が幸福を妨げる。」です。たった一回だけの発念・宣言だけでも、物事が成就してしまうことがあります。

 私が「日比谷高校に入る。」と言ったのは、一回だけでした(その宣言をしたとき、私の学力は、到底、合格ラインには達していませんでした。)。

 一方、何度、宣言しても実現しないこともあります。


2.ところで、皆さんは、次の問題をどうお考えになるでしょうか。

 「ある製薬業者さん:@良い新薬を開発して病に苦しむ人をお助けしたい。vA花粉症患者が増えれば、売上が上がり、株価も上がる。花粉が多い方がいいなあ。」

 「ある院長先生:@ひとりでも病人を救いたい。vA病気がなかなか治らず、長く入院してくれると医療費が安定的に得られるなあ。」

 「@あるソフト開発会社の社長様:私達のソフトが社会の役に立ちますように。vA他社のソフトに不具合が出るといいなあ。」

 経営者は、激しい競争の中で会社を維持しなければならないので、どうしてもこのように矛盾した思考に向かいがちです。


3.他の人の幸福を願えば、自分も幸せになると言いながら、あるいは、教えられているのに、ほとんどの場合、他の人の不幸を願ってしまっているのです。知らず知らずのうちに。

 その結果、せっかく、良い発念を持っても、矛盾する発念によって、前者が打ち消されてしまっているのです。


4.加えて、潜在意識にインプットするとき、潜在意識は主語を認識しないと言われています。つまり、「不幸の願い」は、自分に返ってきてしまうのです。


5.経営者の気持ちは、よく分かります。しかし、この矛盾は、どうしても解消しなければなりません。どうしたらよいのでしょうか。

 上述Aの否定的宣言や思いを、瞬時に、肯定的宣言に変えることです。例えば、「花粉が多い方がいいなあ。」と、出かかったら、すかさず、「花粉があるから美しい花が咲く。」「花粉と共存するようにしよう。」と。

 このように、@Aともに、肯定的宣言をする結果、より強い力が働くこととなります。
      以 上   
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