あなたの地図、わたしの地図
もっと幸せに!
136 (楽しい人生への道しるべ)
あなたの地図、わたしの地図
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代表弁護士 米川耕一 平成17年10月31日
1.今回(136号)は、「あなたの地図、わたしの地図」です。
昨晩、人気番組「行列のできる法律相談所」を見ていました。
ある女性タレントが「フランスに牡蠣採りの取材に行ったが、最後の晩に牡蠣料理を出してくれず、クレープはどうですかと言われ、コーディネーターに対して頭に来た。」と怒っていました。
2.私はこのタレントさんを、哀れな人だと思いました。
おそらく、その人は、クレープというと甘いお菓子が頭に浮かんだのでしょう。
例えば、表参道や神楽坂のル・ブルターニュ(オーナーのフランス人は私の友人ですが、これは店の宣伝ではありません。)などに行ってごらんなさい。
本当のクレープとは何かが分かるでしょう。
本来のクレープは、フランス、特にブルターニュ地方の郷土料理で、料理を作るには、専門知識が必要なとてもおいしい食事なのです。
甘ったるいお菓子ではありません。
3.このように、同じ言葉であっても人それぞれ、与える意味内容が異なっています。
これを、人それぞれ、違う地図をもっていると言います。
4.さて、私達は、仕事上、生活上、相手に対して怒ることが少なくありませんが、この地図の違いによって、誤解から怒ってしまっていることが多いのです。
5.では、その誤解を解く、つまり、相手の地図を知るにはどうしたらよいでしょうか。簡単なことです。
「おや?」と思ったら、相手に「何故ですか?」と理由を聞くことです。
「クレープなんて変なお菓子をなぜ勧めるのだろう。」と思ったら、怒りをまず抑えて、「なぜ、甘いクレープをお勧めになるのですか?」と聞いてみることです。
そうすれば、相手は、クレープとはどんなものかということから話し始めるでしょう。
6.このようにして、少しでも、つまらぬ誤解が減り、紛争が減り、人間関係が円滑に行きますように。
以 上
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