煩悩則菩提
煩悩則菩提〜恋愛論
114号
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代表弁護士 米川耕一 平成16年11月30日
1.今回(114号)は、「煩悩則菩提〜恋愛論」です。
「煩悩則菩提」とは、「煩悩」(=苦悩)と「菩提」(=悟り)という相反する状態が実はひとつであるという大乗仏教の根元的教えです。
2.その具体的な意味については諸説あると思いますが、私は次のような理解もできるのではないかと思っています。
異性を好きになり、忘れたくとも忘れられず、苦しくて仕方がない。仕事も手に付かないくらいだ。しかし、相手は振り向いてくれない。あるいは、いいようにあしらわれている。こんなとき、どうしたらよいのでしょうか。
3.結論から言いますと、「墜ちるところまで墜ちてみること」です。相手の気を引けず、あるいは、騙され、あるいは、堕胎し、心身共にボロボロになるかもしれません。 しかし、ボロボロになってからでも考えてほしい、あるいは、ボロボロ覚悟で大恋愛に深入りする前の心構えとして考えてほしい。ボロボロになるほど誠心誠意人を愛する、あるいは、愛したという御自分の純粋さを愛してほしいのです。
4.私の事務所では、離婚事件を多く手がけてきました。離婚調停、訴訟にともなうストレスから一時は本当にボロボロになった人のほとんどが、その後、より大きな幸せをつかんでいます。
5.「ボロボロ」はものごとの一面にすぎない。あたかも宝石の原石を磨いて世にも美しい宝石が現れるように、ボロボロのプロセスは魂本来の磨きをかけるプロセスなのです。
6.そして、磨きのかかった美しい魂には、多くの人が引きつけられて寄ってくるのです。「ボロボロ」になっても、何の心配もなし!
以 上
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