2001年12月25日 代表弁護士 米川 耕一
1. 本年最後の発信です。
今回は、「与えられた計画を感じて生きる。」です。
私は、長い間、損害保険のクレーム処理の仕事をやらせてもらってきました。この仕事は身の危険を伴うことも少なくなく、武器も持たず、武道の心得もない私にとっては、ストレスが多く、当初は精神的に本当に参った時期もありました。
2. しかし、そのような苦悩のなかで、心理学などの人間理解のための研究を進め(自分の命を守るため研究せざるを得ないように追い込まれたと言った方が正確でしょう。)、様々な宗教書に精神的救いを求め、試行錯誤を繰り返し、今では、少なからず精神的成長を遂げられたことに大きな感謝の気持ちを抱いています。
3. このような精神的旅で私が得たものは、もちろん心理学などのテクニックもありますが、それにも増して、私が常になにかに護られているという感覚であり、クレーム処理の苦悩もいわば課題として与えられたものであるという深い理解でした。
4. それは、あたかもなにものかによって与えられた計画を感じて生き、それによって自己と天地との一体感を確認する旅でした。
5. このように、誰でも過去を振り返ってみると、何かに護られ、指導されていたことがあると気づくはずです。その感覚を大切に生きることが出来れば、眼前の苦労は、実は苦労ではなく、単に課題に過ぎないことが分かってくるはずです。
売掛金の回収がうまくゆかない、手形が落ちそうもない、競争が激しいなど全て「課題」として考えることが出来るのです。
6. そして、さらに進んで考えてみると、そのような「課題」は周到に仕組まれたものであったのではないかと思えてきます。
7. 様々な「課題」を解くように人生のいろいろな時期で計画されているのではないかという感覚です。しかも、その課題は乗り越えることによって自身の精神的成長を遂げられるという極めて意義深い課題なのです。
8. そのような理解が出来れば、「課題」が眼前に現れたら、例えば、「神様は新しい課題を与えてくれたようだ。よし、あらん限りの智恵を出して解決してやろう。」と考えます。
このような心構えができれば人生は豊かな気持ちで過ごすことができるのです。
9.明年はさらに多くの「課題」が一般的に与えられるかもしれませんが、皆様方が心のゆとりを持ってこれに対処されんことを祈ります。
以 上
(次)
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