2003年7月10日 代表弁護士 米川 耕一
「我思う。故に我有り。」有名なお言葉です。
正しくは「我時々思う。故に我時々あり。」でしょう。
思うことを停止したらどうなるでしょうか。
それ自体難しいことなのですが、極く短い時間であれば、私のような普通の人間にも思考を停止することはできます。
これは、特に、海外でゆったりした時間を過ごしているときに経験することが容易です。
長期の船旅なども同じです。
思考を停止したときに頭に浮かんでくるのは、私が経験し、忘れていたかつての出来事です。
思考を停止すると、脳の別の部分が活性化し、古い記憶を蘇らせるのです。
夢も原始化し、原始的な夢を見るようになります。
臨死体験をした人の経験談によると、人生の出来事が走馬燈のように蘇ってくるとのこと。
十分にリラックスした時の脳の状態は、おそらく、臨死の時の脳の状態に近い状態になっているのでしょう。
その古い記憶は、各人の潜在意識に納められており、意識下で存在し続けているわけです。
人間の行動は、この意識下の記憶や感情に基づいていることが少なくないことを私達は忘れがちです。
であるからこそ、いつも、明るく、前向き、積極的な心の姿勢を保つようにして、潜在意識に明るさを刻印し、自らの将来を輝かせる権利と義務を私達ひとりひとりが持っていると思います。
世の中全員がこのように光り輝く刻印を続けたなら、世界全体が平和になることでしょう。
以 上
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