88号
2003年11月28日 代表弁護士 米川 耕一
1.今回(88号)は、「情念の渦に巻き込まれ、悶え苦しむ君へ」です。
君が口を開いて言わなくとも私にはよく分かりますよ。二人の異性の板挟みにあって本当に苦しいでしょう。うち続く悲しみがその苦しみを倍加していることもよく分かります。
2.二人の異性に挟まれるという苦しみについて私は散々研究しました。
まず、気づくべきことは、君のその張り裂けるような苦しみは、実は君が誠実であること=大切なコから起きているということです。浮ついた人間はそのような苦しみ自体を感じません。
3.その大切なコを大切にし、そのコを授かった自分を愛しましょう。そして、そのコ=誠実さを貫きましょう。君が片想いを寄せている人に対しては、君のその気持ち(苦しいことも含めて)を真摯に伝えなさい。彼女の心に訴えなさい。併せて、君の秘書、お客様など全ての存在に「愛」の気持ちを送り続けなさい。一日中。昼も夜も。どんなに苦しくとも続けなさい。
4.やがて、君の苦しみを妻に正直に伝えるべきだという気持ちが起きてきます。二人の異性を、同時に、そして、同時期に愛してしまった苦しみをそのまま伝えるのです。
5.その上で、情念、苦しみをパッケージにして、吐く息とともに手放しなさい。静かなところに行きたくなったら、神社などに行くこともよいでしょう。
6.このころになると、君の気持ちは相当晴れやかになっているはずです。やがて、自然にこの「情念の渦」から君が脱却できる時期が来ます。その結果をそのまま受け入れなさい。離婚も良し。別離もよし。節度を持ったつきあいもよし。自然の流れにまかせましょう。
7.この段階に至ると、君に、今まで無かった能力が目覚めてくるはずです。君は、このプロセス全体を振り返り、情念の渦に巻き込まれてしまったことは、実は、存在の深遠な配慮に基づいていることに必ず気付きます。
8.今日もお互い元気で、頑張ろう。また、会える日を楽しみにしていますよ。
以 上
(次)
Copyright © 1999-2003 koichi yonekawa , all rights reserved.