タブーを打ち破る(2)
92号
2004年1月23日 代表弁護士 米川 耕一
1.今回(92号)は、「不倫の勧め? タブーを打ち破る(2)」です。
精神分析の始祖フロイトは心理的問題の背後に「性」の問題を見いだしました。
私の心理カウンセリングでも、経営者の悩みを深く聞いてゆくと「性」の問題にたどり着くことが少なくありません。
意に反する抑圧(がまん)を原因として、意欲をなくし、経営がおかしくなってしまったというような例もあります。
2.私は、そのような不自然な抑圧で会社がおかしくなり、従業員をリストラしなければならないくらいだったら浮気、不倫をしたほうがましでしょうということもあります。
3.世の中には「不倫=全て悪」という固定観念が強固に広まっています。
よく考えてみましょう。不倫が知れてしまった場合、離婚、損害賠償など多くの問題が発生します。
しかし、当事者はそのリスクを承知で不倫を継続します。リスクは大きくても会いたくてしかたないという気持ちを抱いている当事者も多いはずです。
これは一種の純愛といってもいいのではないでしょうか。従って、私は「不倫」という言葉よりも、荒波を乗り越えて進む「大航海」ということを好みます。
4.昨今「純愛」が賛美されていますが、なぜ「大航海」での純愛はいけないのでしょうか。
配偶者に対する裏切りだと普通は言うでしょう。しかし、仏陀も家庭を捨てていったではないですか。
求道の人間(=仏陀)と純愛の人間とを比べた場合、違いがあるのでしょうか(いずれも同じ人間です。)。
5.私は、「大航海」で苦しむ人に「配偶者、恋人、そして自分、全てが、大航海の結果、益々幸せになりますように。」と自分の信ずる神様にお任せしたらどうですかとアドバイスしています。
6.すると不思議なことに、多少の荒波に揉まれても、神様や潜在意識が働いて三者が益々、幸せになるような結果となるのです。
以 上
(次)
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