心を特に込めて。皆さんへ。
聴覚を失ったベートーヴェンは、死を覚悟し、ハイリゲンシュタットの遺書を書くが、寸前で、芸術の為に生き抜く決意をし、生きる道を選んだ。
そして、交響曲第三番英雄=エロイカを作曲す。
エロイカの演奏の中でも、最高の、いや宇宙一の指揮は、フルトヴェングラーの1944年盤だ。ドイツ敗戦寸前の戦禍迫る中での生演奏。
50年前、初めてこの演奏を聞いた私は、いや俺は、立ち上がれなくなってしまった。あまりの感動に。
哀しみもあるが、根源から湧き上がる力が凄いのだ。
いま、あらためて、ユーチューブで聴いたが、冒頭数秒から感激の涙が溢れ、事務所にいるのに動けない。
フィナーレは、生きろよ、生きろよ、生き抜けよ! と、聴こえるんだ。
死にたいと鬱の人は、これを聞いて欲しい。あなたの人生は、パワー全開となり、生きる歓びに満ち満ち、もう一度やってみようとなるはずだ。
べーさん、自殺寸前まで追い込まれたあなたが、なんとか生き延びて、この傑作を作り、敗戦寸前の戦禍の中でフルトヴェングラーさんの無限宇宙の指揮に結び付いたことに、私は、宇宙はひとつであることを確信します。