何人かの人を見てきましたが、ごちそうしても、たいていは「ごちそうさまでした」のひと言で終わります。
「今日もおごったのに、御礼もない」と、心の中でつぶやいてしまう人もいます。
次第に、その人は不満をつのらせてゆきます。
その小さな違和感には、相手もなかなか気づかないことが多いのです。
そして、少しずつ距離がひらき、やがて会わなくなってしまう。
その変化にも、相手は気づきません。
「最近、誘ってくれないなぁ……」と思うだけ。
もう一歩、踏み込んでみませんか。
例えば、御礼の気持ちを、短い手紙にして渡す。
俳句を一句したためて渡す。
一本の花を添えてみる。
せっかくのご縁が、「気づかなさ」のせいで静かに消えていくのは、あまりに惜しいことです。
一輪の花や俳句のような、小さな工夫で、人と人との関係はもっと豊かになるはずです。
ここに書いたのは、「こういう御礼も素敵ですね」という、ひとつの提案にすぎません。